75億円のNFT “Everydays The First 5000 Days”を生み出したBeepleとは?徹底解明!
こんな悩みを解決します。
このページを読んでわかること
- Beeple(ビープル)とは?アーティストとしての道のり
- “Everydays : The First 5000 Days” 75億円の価値が生まれた背景
- Beeple(ビープル)の独自性と特徴
- Beeple(ビープル)の作品をご紹介
- Beeple(ビープル)の未来の展望 : 彼はどこへ向かうのか
- まとめ : Beeple(ビープル)がもたらしたインパクト
このページを書いた私は
・CNPホルダー
・NFT収益6桁(含み益)
・Google検索1位のページあり
もくじ
Beeple(ビープル)とは?アーティストとしての道のり
引用:BEEPLE 公式サイト
生年月日 | 1981年6月20日 |
本名 | MIKE WINKELMANN(マイク・ウィンケルマン) |
活動名 | Beeple |
職業 | デジタルアーティスト、グラフィックデザイナー、アニメーター |
活動拠点 | アメリカ サウスカロライナ州 ノースチャールストン |
代表作 | Everydays : The First 5000 Days |
BEEPLE 公式サイト | https://www.beeple-crap.com/ |
MIKE WINKELMANN(マイク・ウィンケルマン氏)
のことです。経歴
引用:BEEPLE 公式サイト
ウィンスコン州ノース・フォン・デュ・ラックで育ったウィンケルマン氏は、電気技師の父と高齢者センターで働く母のもとで育てられました。
その後、彼はパデュー大学でコンピューターサイエンスを学び、2003年に卒業。
2007年5月1日に「Everydays」というプロジェクトを開始
し、毎日アート作品を作成するというコンセプトで、これまでに5,000日以上連続でデジタルアートを制作しています。
このプロジェクトは彼にとって、自身の描画スキルを向上させる有益な方法であり、Tom Judd(トム・ジャッド)が1年間毎日ドローイングを作成したことに触発されて始めました。
ウィンケルマン氏は、その後の数年間で毎年1つのスキルやメディアに焦点を合わせ、2012年にはAdobe Illustrator、2015年にはCinema 4Dを学びます。
彼はしばしばディストピアな未来を描写し、人気文化や政治の著名人を使って、現在の事件を風刺しています。
引用 : BEEPLE公式サイト END GAME
また、彼の作品の一部はルイ・ヴィトンの2019年春夏のレディ・トゥ・ウェア・コレクションにも取り入れられています。
引用 : School of Motion
“Everydays : The First 5000 Days” 75億円の価値が生まれた背景
引用 : CHRISTIE’S 「Everydays : The First 5000 Days」
毎日連続で制作したデジタルアート作品5,000点を1つのコレクションとしてまとめたもの
です。トム・ジャッドが1年間毎日絵を描いたことからインスピレーションを得たこのプロジェクトは、2007年5月1日に始まり、その後13年と6ヶ月間(5,000日)毎日休むことなく続けられました。
この作品は2021年3月12日に6934万ドル(当時約75億円)で落札されます。
当時このニュースは世界中で話題になりました。
なぜこれほどまでに価格が高額になったのか?背景を探ってみましょう。
老舗CHRISTIE’S(クリスティーズ)にて落札される
引用 : Wikipedia
この作品が落札された場所は、イギリスロンドンにある200年以上の歴史を誇るオークションハウス『CHRISTIE’S(クリスティーズ)』です。
伝統あるオークションハウスで取引されることは、NFTが正当な作品として認められたことを意味します。
CHRISTIE’S(クリスティーズ)が認めたNFTアートは注目を集め、最大で2200万人が視聴したとされています。
この『信頼』こそが高額で取引される要素といえるでしょう。
作品を購入したVignesh Sundaresan(ビグネシュ・スンダレサン氏)とは?
※引用:DG Lab Haus
Beepleの作品を約75億円で落札した人物は、世界最大のNFTファンドである「Metapurse」の創設者「Vignesh Sundaresan(ビグネシュ・スンダレサン氏)」です。
彼は仮想通貨(暗号資産)によって巨大な富を築き上げました。
大富豪とは思えないインド出身のブロックチェーン起業家は、贅沢な暮らしを好まず、「自慢の持ち物といえば、コンピューターくらい。それから時計でしょうか。」と語っています。
また彼はこの作品を購入した理由について、
「高額なNFTといえばこの作品をおいて他にはない。その理由は13年間の日々の仕事の成果を表しているからだ。」
「技術は再現可能だが時間だけはデジタルでハックできない。この作品こそがいまの時代においてもっとも価値のある芸術作品であり、10億ドルの価値がある。」
としています。
作者の継続力に敬服といったところでしょうか😌
Beepleの評価と人気
Beepleは2007年5月から毎日新しい作品をオンラインで公開しており、プロジェクト『Everydays』はすでに高い人気がありました。
13年間以上も自分の作品を毎日投稿する…
凄まじい継続力
です。
彼は、子供の誕生日や、結婚式など、都合の悪い日でも作品を完成させました。
そしてなんとこのプロジェクトは現在も進行中です😳
2023年11月2日現在で6,029日目…(BEEPLE 公式サイトで継続日数が確認できます。)
引用:BEEPLE 公式サイト
DAY OF THE DEAD pic.twitter.com/2pWu4vbvCW
— beeple (@beeple) November 2, 2023
※上記は2023年11月2日投稿作品です
まさ「敬服」の一言!
将来 “Everydays : The First 10000 Days” なんて作品ができるかもしれません。
Beeple(ビープル)の独自性と特徴
※引用:Beeple公式サイト
Beepleの特徴は以下のとおり。
- 毎日の創作活動
- 社会政治的テーマの探求
- Cinema4D + Octaneレンダーの独創的な世界観
一緒に見ていきましょう。
毎日の創作活動
Beepleは継続の人
といっても過言ではありません。
2007年5月1日に始まった『Everydays』プロジェクトは現在(11月3日)も続いています。
私ごとですが、16年以上毎日欠かさず続けていたこと…
ちょっと心当たりがありません。(歯磨きですらサボった日があります😓)
社会政治的テーマの探求
Beepleの作品は、社会や政治の問題を取り上げ、それらを風刺的かつディストピア的な視点から表現しています。
例えば、上記の作品『Crossroads』は2020年の大統領選挙をテーマにした作品です。
前大統領ドナルド・トランプが敗北した後の姿を描いていて、「Nifty Gateway」で660万ドル(当時約7億6千万円)で取引されました。
社会政治的テーマを扱い、最新のテクノロジーで表現するのもBeepleのスタイルと言えるでしょう。
Cinema4D + Octaneレンダーの独創的な世界観
Cinema4DやOctaneレンダーと言っても、謎は深まるばかりだと思いますので、以下に分かりやすく解説しました。
Octaneレンダー : 3Dの物やキャラクターをきれいに見せるためのツールです。光の当たり方や色を本物みたいに見せることができます。
Beepleはこの2つのテクノロジーを組み合わせて、独創的な世界観を作り上げています。
これも彼の作品の大きな特徴といえるでしょう。
Beeple(ビープル)の作品をご紹介
ここでBeepleの素晴らしい作品をご紹介いたします。
HUMAN ONE
Beepleの「HUMAN ONE」
は、メタバースで生まれた最初の人間の物語を伝える動的なビデオ彫刻です。
2021年11月9日、スイスのベンチャーキャピタル「Dialectic AG(ダイアレクティックAG)」の設立者兼マネージングディレクターのRyan Zurrer(ライアン・ズラー)氏によって、2900万ドル(32億円)で落札されました。
箱形の彫刻に四つの大きなLEDスクリーンが含まれ、ディストピアな環境を歩く宇宙飛行士の様子が描かれています。
Beepleが遠隔でスクリーンの映像を変更、追加できる仕組みになっており、視覚芸術とデジタル技術の融合がどのように進んでいるかを示しています。
Ocean Front
引用:OpenSea
「Ocean Front」
は気候変動の課題に焦点を当てたNFT作品で、トレーラーと船舶コンテナの上に座る木を特徴としています。
Nifty Gatewayマーケットプレイスでオークションにかけられ、最終的にはNFTコレクターの「ジャスティン・サン」氏によって600万ドル(6億9千万円)で落札されました。
Beepleは売上を「The Open Earth Foundation」という非営利団体に寄付し、この団体は気候変動の実存的リスクを避けるためのパリ協定の進捗を透明に追跡するプロジェクトを支援しています。
1-May-07
タイトルのないこの作品は、2007年5月1日に始まった『Everydays』プロジェクトの記念すべき最初の作品
です。
今から16年前の作品です。あえてこの作品を紹介させていただきました。
Beepleが毎日作品を投稿する理由は、アーティストとしてのスキルアップのためです。
彼は継続してクリエイティブな作業を続けることで、アーティストとしてのスキルが磨かれることを証明して見せました。
まさに『継続は力なり』
ですね。
Beepleの作品はOpenSeaで購入することができます。
購入方法は以下のページを参考にどうぞ。
>>> 【NFTの買い方】OpenSeaでのNFTの買い方を超初心者向けに分かりやすく解説!
Beeple(ビープル)の未来の展望 : 彼はどこへ向かうのか
Beepleはいったいどこへ向かうのか?彼の最近の話題をヒントに考察します。
Beeple最近のニュース
- CHRISTIE’S(クリスティーズ)と共同で「BEEPLE STUDIOS(ビープル・スタジオ)」をオープン!Web3のイベント開催
- Yuga Labs(ユガラボ)と共同でCryptoPunks(クリプトパンクス)を48時間限定プリント販売
CHRISTIE’S(クリスティーズ)と共同で「BEEPLE STUDIOS(ビープル・スタジオ)」をオープン!Web3のイベント開催
Beepleは2023年3月11日アメリカ・サウスカロライナ州のチャールストンに『Beeple Studios(ビープル・スタジオ)』
をオープンさせました。
あの”Everydays : The First 5000 Days”が落札されたオークションハウス『CHRISTIE’S(クリスティーズ)』と共同です。
このスタジオは『教育やデジタルアートへの愛の力でコミュニティを一つにする』
ことを目的に作られました。
グランドオープンでは、世界各国から有名アーティストが集結。交流を深めました。参加アーティストは以下のとおり。
・Billy
・Blake Kathryn
・Chelsea Evenstar
・Coldie
・David Ariew
・Dee Kay Motion
・Fvckrender
・Gabe Damast
・GMUNK
・Jason Ebeyer
・Joshua Davis
・Justin Maller
・Pak
・Raoul Marks (Smeccea)
・Raw & Rendered
・Refik Anadol
・Revilo Stuff
・Smearballs (Nick denBoer)
・Victor Duarte
・XCOPY
すごいメンツです😳
彼はNFTアーティストのコミュニティを深めようと努めています。
Yuga Labs(ユガラボ)と共同でCryptoPunks(クリプトパンクス)を48時間限定プリント販売
2023年10月26日から48時間限定でプリントされたCryptoPunks(クリプトパンクス)が買える!
このイベントはBeepleとYuga Labs(ユガラボ)共同で開催されました。
「Punk On Chain」イベントではCryptoPunksの所有者が自分のデジタルアバターを$640(約7万円)で物理的に手に入れることができます。
そして「10,000 On-Chain」イベントでは誰でも$500(約5.5万円)で物理的なプリントを取得することが可能です。
このイベントでは、「デジタルアートを実際に手で触れる」という、新しい経験を提供しています。
Beepleは、さまざまなコラボレーションを通じて、幅広い観衆に向けて精力的に活動をしており、彼の創造力はデジタルアート界に新しい風をもたらし、この分野の発展に寄与し続けるでしょう。
まとめ : Beeple(ビープル)がもたらしたインパクト
彼が2007年5月1日に始めたプロジェクトは、のちにデジタルアートの世界に大きなインパクトをもたらしました。
毎日連続で1作品投稿。
誰でもできそうで、誰もができないこのチャレンジは、”Everydays : The First 5000 Days”という形で成果を表します。
そして今も継続中です。
Beepleはこの作品の落札後このように語っています。
アーティストは過去20年以上にわたり、ハードウェアとソフトウェアを使って作品を制作し、インターネット上で配信してきたが、作品を真に所有し、収集する方法はなかった。しかし、NFTの登場により、それが変った。私たちは、美術史における次の章、デジタルアートの始まりに立ち会っているのだと思う。これは、物理的なキャンバスでつくられたものと同様に、クラフト、メッセージ、ニュアンス、意図を持った作品であり、この歴史的な瞬間にデジタルアートのコミュニティを代表することができ、大変光栄に思っている。
※引用:NET WORKS
Beepleのこの言葉は、デジタルアートが物理的なアートと同じく真に価値あるものとされたことへの認識と、この新しい時代の先駆者としての誇りを示しています。
NFTアートはまだ始まったばかりです。日本でもその足音はゆっくりと着実に聞こえてきています。
あなたもこの可能性の旅に出かけてみませんか。
お待ちしております。
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